僕は現在一人で鍼灸整骨院の経営をしています。
一人での経営は施術から事務作業、掃除や業者とのやり取りなど全てを一人で行う必要があります。
それと比べて前職場はスタッフの総数は15人。
会社としてではなく一つの整骨院の中にそれだけの人数がいました。
施術以外でも掃除や備品の発注、後輩の育成・教育に事務作業など。
全ての役割が分担されています。
人数や規模が全然違ってくるので働き方に色々な差が出てくるのは当然です。

一人でやるなんて自由だなぁ

憧れるなぁ
こう思っている方もいるかもしれません。
実際に大人数での仕事から一人だけの仕事までを経験している僕が感じるメリットとデメリットを紹介いたします!

良し悪しはどちらにもあり!
最後は自分の性格に合った環境を選ぶ・作るのが大事です(^^)
◆鍼灸整骨院業界12年目
◆総施術件数20000件超え
◆現在、開業して鍼灸整骨院の運営
これらの実績を持つ鍼灸師・柔道整復師の管理人が記事を作成しています!
整骨院開業を大人数でするメリット
まずは大人数で仕事をするときのメリットです。
大人数だとこれらのことがメリットとなります。
いろんなスタッフとコミュニケーションを取れたり分担できるのは強みですね!
スタッフの人数が多いとやることや管理しないといけないことも比例して増えます。
対応できる患者さんの数も増えるので、保険請求やカルテ処理などの事務作業も膨大なものに。

僕はこれやるから、君はそっちやって!

合点!
このように作業分担できるのは効率的でいいですね!
作業量が多くても、タスクが一つだけなら集中して作業ができます。
それに何か困ったことがあった時にすぐに相談できる環境というのは案外大切なものです。
自分では分からないことや対応できないことがあったとしても

先輩、これ教えてもらえませんか?

承知!
こうやって自分が知らないことも他の人は知っていることも。
自分一人で出来ることには限界がありますし、出来るようになるにも時間がかかります。
少しでも早く疑問を解決できる環境というのは結構貴重なものです(^^)
整骨院開業を一人でするメリット
続いて一人で仕事をするときのメリットになります。
一人でのメリットはこれらが考えられます。
自分しかいない分、何をしてもOK!
全てが自己責任になりますが良い意味で好き勝手できます(^^)
予約の空き時間は何をしてもお咎めなし!
セルフケアの時間に回しても、他の収入を作るための時間に回してもOK!
なんなら休憩時間にして漫画読んでもゲームしててもOKです!

だらけ過ぎるとツケはくるので注意!
人が増えれば増えるほど人間関係も複雑になりますが、それらも一切なし!

あの人といるのがストレス!
こんなことも起こりえません。
一番管理が難しいのはスタッフ間の人間関係。
やはり性格には相性もあるのでその辺りは難しいです。
自分だけでもそうですが、後輩の育成なども担当することになると後輩のメンタルケアも考える必要が。
自分一人だと全くこのようなストレスはありません!
スタッフ育成や煩わしい上下関係に疲れた人には大きなメリットになりますね!
整骨院開業のメリットまとめ
人数が変われば仕事のやり方もおのずと変わってきます。
人数が多い時にはスタッフと常にコミュニケーションをとって仕事をしていました。
仕事のことだけでなく

昨日こんなことあってさー
みたいな日常会話ができるのも意外とメリット。
事務作業が多くても分担して手早く片付けることができますし、書類や手続き、施術内容などで疑問があればいつでも先輩を頼ることも可能です。
一人で仕事をしていると自分からコミュニケーションの場を作らないと身内か顧客としか会話する機会が無くなります。
でもその分、自分のやりたことをひたすら追い求めることが可能に。
休憩時間や空き時間は漫画読んだって寝てたって、スマホでゲームをしてたって許されるんです!
(もちろん自己責任ですが……)

残業?知らない言葉だな
人が増えれば増えるほど人間関係が複雑になってきます。
一人だとそういったストレスからは解放されて気持ちの面でもとても楽です!
一人の方がやりたいこともできるしいいよ!という意見もたくさん見ますし、その通りだとも思います。
ただその反面
☑全てを自分で責任をもってこなさないといけない
☑すぐに頼れる人が近くにいない
というのもまた事実です。
この環境の違いをどうとらえるかによって、自分が開業すべきかどうかは判断できますね(^^)
整骨院開業を大人数でするデメリット
次にデメリットになり得ることを挙げていきます。
伝言ゲームって人が増えるほど難易度が上がりますよね?
人が多くなってくると又聞きが多くなったりで正確な情報共有が難しくなるケースも。
患者さんの体のことでもありますので正確な情報共有ができないとクレームに繋がります!

前行ってたところは人がコロコロ変わるのがちょっと……
これが僕の院に転院してくる患者さんの理由で一番多い理由です!
人数が多いと患者さんを複数のスタッフで施術するケースも多いので、このような離反理由が増えてしまうこともデメリットですね。
また、鍼灸・整骨院業も技術的な仕事ですのでスタッフ間での差も生まれてしまいます。

あの先生だけいつも忙しそうで後は暇そうにしてるな……

○○先生以外にはみてもらいたくない!
こんなことになってもおかしくはありません!
技術の均等化、情報共有、人間関係など大人数になればこれらのことがデメリットとなり対策を講じる必要性が生まれてきます。
整骨院開業を一人でするデメリット
こちらは一人で経営しているうえでのデメリットです。
「全てが自由」ということは「全てが自己責任」という風に置き換えられます。
分からないことがあれば調べないといけませんし、辛いことを吐き出せる相手もすぐそばにはいません。
体調を崩そうものなら店を閉めなければならないので、その影響は売上に直結。
一人でやる!というのは孤独との戦いでもあると思えます。
体調面でもそうですが、予約の隙間などの自由時間も自分との戦い。
なにせ、何をしても良い時間とも言えるので好きな方・楽な方に流されてしまいがち。
自分を律することができないと大変です。

これは期限がまだ先だな……
こう思っていた書類や手続きも気づけばギリギリになっていることも。
休むことも必要ですが、自分に鞭を入れて動くこともまた必要です!
整骨院開業のデメリットまとめ
人数が多くなるほど情報管理が難しくなります。
技術職であれば職歴の長さで技術の差が激しく出てクレームにつながるケースも。
手を抜いているわけではなくても、どうしてもベテランの人の方が安心感があるんですね。
そして人が増えれば増えるほど相性が出てきます。

あの人とは気が合うけど、あの人はちょとな……。
みたいなね。
仕事とプライベートは別物なのでそれを表に出すこと自体がNGなのですが感情をコントールというのは思いのほか難しいことです。
一人になると、何があっても自己責任。
手を抜くのも自由だし残っている仕事を明日に回しても誰にも注意されません。
その分自己管理ができずに後回しにすればするほどツケは溜まります。
結局、そういうことをしていると売上に直結しますので生活が苦しくなるんですね。
困った時も自分で調べる以外なかなか解決策は出てきません。
相談しようと思えば電話やラインをしてみたりで、その場で即時解決!といくのは難しいです。
個人的には一人でも全然問題なく過ごせるので一人のデメリットで最後に挙げた孤独感は僕は無いのですが、人によってはこれもツラいかもしれません。
ちょっとしたことをすぐに話せるというのは案外貴重なことです!
体調管理に関しては社会人としてまず気を付けておくべきことなのですが、自分が倒れたら終わりというのは結構気を使います。
築き上げるのは大変ですが、不注意から信頼を失うのは一瞬です。
整骨院開業を一人で行うメリットとデメリットの総括
一人で独立開業する!自由になる!という気持ちは良いことだと思います。
でも、行動に移す前によく考えてもみて下さい。
☑自分はどういう性格なのか
☑一人の方が力を発揮できるのか
☑色んなスタッフがいる中のほうが輝けるのか
☑自分でオンとオフをしっかりと作れて、自己管理ができるのか
☑他のスタッフたちと力を合わせたほうが楽しく仕事ができるのか
僕は一人でいることが苦ではないので、今のところ全然大丈夫です。
しかし体が悲鳴を上げている時もあれば、誰かに悩みをぶちまけたい時があるのも事実。
開業したとしても自分に合わない働き方だと苦しくなってしまいます。
夢や自由を追い求めるだけではなく自己分析をして、自分に合った働き方を見つけて下さいね(^^)
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