ここ数年ほど、駅前や商店街などで空きテナントが出てきたらすぐに整骨院が入るような気がしています。
今ではコンビニの数よりも多いと言われるほどに。
これだけ整骨院がたくさん開業しているということは
整骨院開業=儲かる
このように思う人も多いのではないでしょうか?
特に鍼灸師・柔道整復師としてすでに勤務している人はそう感じることも多いかもしれません。
実際に僕が勤めていた時にも思っていました。

開業した方が儲かるんじゃねえの?
10年前くらいであれば開業=儲かるというレベルにあったかもしれません。
しかし、飽和している整骨院。
今から開業を考えるのであれば工夫が必要です!
☑今の職場で勤務を続けるべきか悩んでいる
☑整骨院ってどれくらいの給料が出ているか知りたい
そんな悩みや疑問にお答えします(^^)
◆鍼灸整骨院業界12年目
◆総施術件数20000件超え
◆現在、開業して鍼灸整骨院の運営
これらの実績を持つ鍼灸師・柔道整復師の管理人が記事を作成しています!
整骨院の給料事情
駅前や商店街でズラッと並ぶ整骨院。
ひどいところだと道を挟んで向かい側に出ていたり、一軒だけ別店舗を挟んで横並びにあったりします。
ここで勤めているような人たちはだいたいどれくらいの給料をもらっているのでしょうか?
柔道整復師平均
https://求人ボックス.com/柔道整復師の年収・時給
鍼灸師平均relax-job.com
この二つの記事を参考にしますと
ここから保険料などが引かれていきますので、手元に残るお金としてはさらに少なくなります。
この月平均は給料を高くもらっている凄腕の人も含まれての値段と思われますので、皆様のご近所で働いている人はもっと少ないはずです。
大阪でチェーン展開している整骨院の本院副院長として働いていた時代。
支給額32万円ほどから保険料など引いて25万円ほどが僕の毎月の給料でした。
いくつかの手当てがついてその値段だったので、後輩はもっと少なかったはずですから。
ちなみに、こことは違う院で働いていた時に出た僕の初任給は16万円でした!
鍼灸師の給料が低い理由
参考にした記事の調査内容がどうなのかはさておきですが、鍼灸師の給料が低いのにも考えられる理由があります。
これが一番の理由ではないでしょうか?
ここ最近、美容鍼が流行るようになってようやく一般にも認知されやすい状態になってきました。
鍼=刺す=痛い
こういう図式が頭に出来上がってしまっていて、治療として選ばれる事が少ないんですね。
それに鍼を刺すとなぜ痛く無くなるのかなどの理由がはっきりとみんな知らない。
知らないものは選びにくいといったことも鍼灸を選びにくい理由の一つでしょうか。
この平均の給料は鍼灸師のみの資格で、鍼灸院で働く人の平均なんだと思います。
整骨院よりも受療率が低い分、売上が少し伸びにくい傾向にあるので給料も少ない。
そんな風にこの記事からは読み解けます。
鍼に痛みがあるのかやなぜ効果があるのかはこちらをお読みください(^^)


整骨院を開業したらどれくらいの給料になる?
これに関しては明確な答えを出すことは難しいです。
地域、立地、人口数、集客方、単価などによって大きく売上は変わります。
保険治療中心にするのか自費治療を中心にするかも大きな違いですね!
自分のやりたい事、ペルソナ設定、コンセプト設定など開業に関して考えることはたくさんあります。


自分はどれくらいの給料がほしいのか
給料よりもやりがいを考えるのか
これらも合わせて考えないといけませんね!
僕は開業したことで、ありがたいことに前の職場でもらっていた給料(手取り25万前後)よりは多くもらえています。
が、目標には遠く及ばずなのでまだまだ努力と改善は必要です!
患者さんの為になることを考え続け、行動し続けていけば自分の利益にも直結しますのでwin-winでいい仕事だなぁと思います(^^)
大きく儲けを出したいなら……

治療をしながら大きく儲けを出したい!
そう考えるのであれば断然整体院として開業することをおすすめします。
仮に整骨院として開業するとしても保険はほとんど使いません!と大々的にアピールはしておくべきです。
という悪しき風習がまだ世間には染み付いてます。
整骨院として運営していると、どうしてもそういう人が来てしまうんです。

保険で揉んでくれ!

え?保険ではできない?
じゃあ帰るわ
このパターンも実際に多い!
未だにこんなやり方をしているところもあるからですが、少しずつそういうところは淘汰はされていくと思います。
整体院として初めから治療意識の高い人のみを集客していればこのようなケースは起こりにくいですし、後は自分の腕次第!
結果が出せれば売上も付いてきますので頑張りがいもありますね(^^)
鍼灸院・整骨院の院長になった三人の実例
ここからは3人の先生の実例を交えて話を進めていきます!
どのやり方、考え方を選ぶかは個人の自由ですので参考がてら目を通してください。
この三人のやり方に間違いはなく、全て正解です!
A先生
学生時代からアルバイトとして下積みで働いていた整骨院。
鍼灸師としての資格を取った後もそのまま正社員に。
給料は毎月15万円前後。
もちろんフル出勤で仕事終わりや休日にも勉強会があります。
ほとんど自分の時間は取れない状態です。
その整骨院で技術を吸収し、現在は東京で開業。
完全自費の鍼灸院・整体院をしています。
自分がバンドを組んで音楽をしていた経験と人脈をフルに活用。
鍼灸院・整体院の店舗を持ちながらライブスタッフとして大きなフェスに帯同したり、超有名バンドやアーティストのケアを担当。
給料も倍以上には上がり好きなことに携わりながら仕事をするやりがいも持っています。
B先生
柔道整復師としての資格を取得後、下積みで働いていた整骨院に就職。
そのまま役職が付く形になり毎月の給料は25万円ほどに。
その整骨院は法人化しており、多くの店舗を運営しています。
B先生はその一つの院の院長を任される形になりました。
会社が決めた治療方針やマニュアルに従いながら、決められた範囲での治療しかできません。
しかし法人として会社がミスをカバーしてくれるのでかなり安定はしています。
人件費・広告費・その他もろもろの経費なども全て会社が管理。
自分は治療にのみ集中できるようになっています。
自由な治療はできないものの、安定した収入と福利厚生が見込めますね。
B先生は院長になったことで毎月の基本給が30万円と少しの歩合が付くようになりました。
C先生
鍼灸師・柔道整復師としての資格を取得。
二つの資格を持ちながら整骨院に就職します。
そこでの給料は毎月24万円前後。
治療法は特別なことはしていませんが、整骨院としては珍しい層への集客アプローチをかけていました。
特殊なパターンの患者さんたちを治療していき、その後に独立。
独立後はすべて自分で仕事をこなさなければいけないものの、やりたいこと・やりたくないことなどを自由に決めれるように。
会社任せだった会計や集客、保険請求などの業務に難しさは感じるものの給料は月40万円程に。
自分の頑張り次第でまだまだ上を見ることができます。
三人の実例から考えるこれからの整骨院業界での働き方
差別化は必須。
これがなければ患者さんが選んでくれなくなり、すぐにダメになります。
給料を上げたいからというだけで開業するのはとても危険です。

働きながら自分の得意なことや売りを見つけることが大切!
A先生のように趣味を通じたところに広げていくのか
C先生のように特殊な層へのアプローチ法を学ぶのか
それともB先生のように会社の中で安定を選びながら少しずつ上を見ていくのか。
人によって考え方があるのでどれが間違いとかはありません。
開業するだけがゴールではないです。
会社員として安定しながらやっていきたいと考えてる先生も多数います。
まずは自分がどうしたいのか。
将来のことを考えながら自分の今後の方向性を考えましょう。
整骨院の給料事情!開業した方が儲かるのかのまとめ
◆開業=儲かるの時代は終わった
◆柔道整復師→月平均32万
◆鍼灸師→月平均17.5万
◆鍼は受療率が低いので売上も上がりにくいことが考えられる
(すごく売上ている院もたくさんあります!)
◆大きく儲けたいなら整体院がおすすめ
◆自分がどうなりたいのかを考えてから行動しなければならない
以上です!
結論としては給料は開業したほうがやや増えるかも?というところです。
その分やらなければならないことは増えますし、下手をすると今よりも給料は下がる可能性も大いにあります。
給料だけで考えるのではなく、自分のやりたいことができそうがどうかで考えるのが一番ですね(^^)
最近では整骨院+パーソナルジムのように治療とトレーニングが合わせてできるようなところも増えています!
ホワイトニングができたり、美容に強みを持っていたり、一つの症状に対して専門的に治療していたり。
いろいろな強みを持った整骨院が増えています。
たくさんの整骨院のことを知って、そのうえで自分の理想や今後の働き方について考えて行動しましょう!
給料が増えても納得できない働き方だとストレスが溜まってしまいますよ(^^)
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