
そうだ、独立して開業しよう!
あなたがそう思ったきっかけはなにでしょうか?
好きな施術をしたい!
会社の方針と合わない!
様々な思いがそこにはありますよね。
そんな中でも「開業しても自分は大丈夫だ!」と独立へと判断したのはこの気持ちだけではなく、毎月の自分の売上も一つの要素だと思います。
毎月のその売上、本当に自分自身の実力で作れているでしょうか?
この記事では独立・開業に踏み切る前にもう一度自分の知識や実力を見直してもらいたくまとめさせてもらいます(^^)
勢いだけの開業は失敗しますよ!
そうならないようにしっかりと振り返ってみましょう!
◆鍼灸整骨院業界12年目
◆総施術件数20000件超え
◆現在、開業して鍼灸整骨院の運営
これらの実績を持つ鍼灸師・柔道整復師の管理人が記事を作成しています!
従業員時代のその売上、本当に自分で作りましたか?
鍼灸院、整骨院ともにここ数年でグループ院がどんどんと勢力を広めており、駅前や商店街などの好立地のところには鍼灸整骨院が並び立っています。
ビーバップハイヒールでタムケンが十三の商店街を歩くロケをしていますが、シーンが変わるたびにどこかの整骨院が出てきますね😂
一つの商店街にどれだけの院が集まってんだ😅
— たまち@一人鍼灸整骨院経営 (@otamao_blog) 2019年11月14日
グループ院は技術やトークのマニュアルが確立されており、新卒でもある程度の研修を受ければすぐにデビュー。
割と早い段階から売上を作り始めることが可能です。
勤務が長くなれば技術もそれなりに追いつきますし、場面や人に応じたトークができるようになるのでさらに数字が伸びる。
ある程度の年数になってくると、グループ院の中でも役職がついて責任も生まれます。

新人時代から数字も作れてたし、すぐに役職にもつけた!

自分ってセンスあるんじゃないだろうか!
はい、これは勘違いです。
それをグループ院という母体の大きな会社が用意してくれた箱の中でやっているわけです。
グループ院は潤沢な資金から広告もバンバン出しているので、新規の方も数多く来てくれます。
新規の来院、患者の循環、サポート体制、マニュアル化された技術。
これだけ用意された環境で作られた売上は果たして自分本来の実力と言えるでしょうか?
勢いで独立・開業した僕自身の話
当時、大きくなりつつあったグループで働いていました。
後進の育成のためのマニュアルが急にできたり、毎月の売上目標のようなものも設定。
達成するためのPDCAを回したりと色んなことが変わったことも覚えています。
施術のことだけを考えていた今までから、そこに数字も上げろと言われていきます。
目標をクリアできなかったらペナルティがあるとかそういったことが無かったのが救いです。
その考えが導入された当時、僕は新人でもなく上の立場でもない中間的な立ち位置。
施術自体は問題なく行えていたので、売上目標もどうにか毎月クリアできていた状態です。

どうにかなるもんだな……
こんな感じで働いていたある日、自分に転機が訪れました。
鍼灸学生時代に仲良くしていた一人が開業。
その働き方の自由度、かかっている大まかなランニングコストを教えてもらいました。

自分の毎月の平均売上から教えてもらった経費を引いたら……

開業、いけるやん!!
ちょうどその頃は職場での人間関係や会社自体の方針変更への不満などが重なっていた時期。
友人の試行錯誤しながらも自分ですべてを決めて働く様に憧れ、単純な数字の計算だけで開業を決意したのでした。
そう、その考えがどれだけ甘いかも深く考えずに……。
整骨院の毎月のランニングコストが気になる方は以下の記事を読んでみて下さい(^^)
僕が開業してからの経費ですが、少しは参考になるかと思います!
独立・開業しても同じように売上があると思っている人ほど現実とのギャップにやられる
実際にその考えを持ったまま開業してみてどうだったか気になりますか?
結論はめちゃくちゃしんどかったです。
というか、今もしんどい。
毎日のように変更やキャンセルで消えていく予約。
それに伴って減る売上。
新規の方が来ることは少なく、来てもらえても自分がへまをすれば二度と来てもらえない。
それを精神を削り、集客やリピートはどうすれば安定するのかを毎日考えています。
もちろんその対策にも経費はかかりますし、かけなければ有効な手立ては少ないです。

どうにか生活できるだけの売上が確保できたぞ……
と、思っているうちに新しい月に入ってまたループ。
ひたすらこれの繰り返しです。
この合間を縫って、知識を深めるために勉強したりセミナーに出たりしなければ成長も止まってしまいます。
体調管理なんてできて当たり前。
自分が倒れたらそこで終わりなので常に気を張っています。
とまぁ、しんどい面だけを切り取って書いてみましたが嘘ではありません。
従業員時代に作れていた売上に到達するまで時間はかかりました。
今でも毎月ひぃひぃ言いながらやってます。
開業前に考えていた計画は非常に甘く、先の見通しがなっていませんでした。
そのギャップにストレスを感じ、開業を後悔したこともあります。
しかしその苦痛を味わったとしても、開業したからこそ体感できる楽しさや嬉しさがあるのも事実。
独立や開業に悲観的になってほしくはありません。
しかしその前に、一度シビアに数字面についても考えてみて下さい。
そこを勘違いしたままだと、本当にしんどい思いをしてしまいますよ!
勘違いして独立・開業に失敗しないように、今学んでおくこと
過去に一度、開業までにしておくべきことを記事にしています。
体の勉強をすることや技術を高めることは当たり前のことなので、それで頑張っていると思うのはダメです。
まずは自分が知らないことを知ることからスタートしましょう!
自分の勤務している施術所のことは全部知っていますか?
などなど。
ちなみに僕は前の職場のこれらに関しては一切知りません(^^)

だからとても苦労した!
自分の売上だけしか知らないのであれば、開業にはまだ早いのかもしれません。
相場を知ること。
比較できる対象があること。
今のうちです!
余すことなく調べでおきましょう!
勢いだけの独立・開業は失敗するのまとめ
◆自分の売上だけで開業を決めるのは早い
◆会社が用意してくれているものは思っているよりも大きい
◆自分が知らないことを知る
◆売上とランニングコストについては開業前にシビアに考えておく
以上です!
会社で働いていると、技術や自分の担当患者さんを作ることに力を注いでることが多くて、それが結果、開業してもやっていけるという思考になること多い印象。
お客さんや患者さんが来るのは、その院やお店のブランドであって、自分がポンとだしたところであんなに来るわけないよ
— ようすけ@お絵描き柔整師 (@yo_suketinnn) 2019年11月17日
ようすけさんのこのツイートがこの記事のまとめを140文字以内でしてくれております。
開業がダメ!というのではなく、やるならしっかり計画性をもってやろうねってことです!
勢いだけの開業は痛い目を見るのでおすすめできませんよ!
整骨院を開業してみて失敗したなと思うことについて記事にしております(^^)
参考までにどうぞ!
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